『自分を宇宙に旗揚げしよう』
■ 演劇を通じての授業の大切さ
シェイクスピアは"All the world's a stage"(この世界はすべて舞台である)といいました。
人は誰でも俳優ではなくても生きているうちに、運命の見えざるスポットライトを浴び
大舞台に立つ日がきます。そんな時に自分の考えをしっかり持ち、それを伝えるということは
とても大切なことです。大舞台だけではなく、普段生活する中でも自分の考えや気持ちを
相手に伝える、また伝えるだけではなく相手の考えや気持ちを理解する、想像するということも、
とても大切なことです。そういう意味で演劇を通じての授業は、今の子どもたちにとって
必要な授業なのです。
■ 授業のテーマ
「自分を表現する」授業をしたいと思います。しかし「自分を表現する」と一言で言われても、
難しい表現でよく分かりません。まず自分って一体何だろうと考えてしまうでしょう。
自分がどんな人間なのかを考えたりすると、無限大のなぞと可能性が広がってきます。
まさに宇宙のようなものです。それを表現する・・・。
そこでイメージしてみます。何か自分らしいもの、たとえば好きな食べ物が描かれたり、
文章を綴ったり、といった旗をつくり、それを揚げ、振ってみる。それを相手に見せる。
相手もまた宇宙のようなものですから、そこでどうやって旗を揚げ、振るか。
そんなイメージが「自分を表現する」ということに近づく一歩ではないか、と思います。
■ 授業の進め方
授業のタイトルを『自分を宇宙に旗揚げしよう』として、「自分を表現する」ことをテーマにし、
演劇を通じた授業をします。演劇に大切なものは想像力と、心と体の解放ですので、
この2点をポイントに置き、ゲームやエチュードを楽しくやりながら授業を進めていきます。
@ 事前に子どもたちに会い交流した後、今度の授業までに実際自分の旗を工作し、
持って来てもらう。
A 当日自己紹介がてら旗を使ったゲームをし、遊びながら自分や相手を見つめる。
B エチュードを子どもたちにやらせ、心と体の解放、想像することの楽しさを感じてもらい、
また発見したことを発表しあう。
40分という短い時間の中で、自分を表現できるようになったり自分を発見できるわけも
ありません。私も含め日本のほとんどの大人だってできていないのです。
しかし、40分間の演劇を通じた授業で、子どもたちと思いっきり遊んで、
楽しい時間が過ごせれば、宇宙が少し見えてくるかも知れません。
増野亜土
<授業にあたっての企画書より>